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アラサー女の怠惰なる日々

1月末でジャスサー(JUST30)になりました。そして2月末で無職になります。ジャスサー無職の自由で怠惰なる日々をつらつらと。

不思議な話

中学2年生くらいのときの話。

素行のよくない友人と仲が良かった。

私も素行が良くなかったわけではなく、むしろまじめで良い子だった。

その友人とは小学校から一緒で、単純に気が合ったから遊んだりしていた。

学校ではそれぞれ別の友人と話したりご飯を食べたりしていた。

あるとき、何かのきっかけで、その友人と夜遊びをしようということになった。

夜中に家を抜け出してどっかいこう。って話。

友人としては夜中に家を抜け出すのなんていつものことだったけど、良い子の私としては一大事だった。

親が寝静まったあと、ドキドキしながら家を出た。

まさに、抜き足差し足忍び足、状態。

無事に近所のコンビニで合流。

合流したはいいが、することがない。何分田舎なので、深夜まで営業しているお店もないし、することもない。

暴走族すら走っていない。

夜に家を抜け出して友達と会う。

それが目的で、その目的を達成するまでのスリルが味わいたかったので、あとはもう無事に家に帰れればいいだけなんだけど、せっかくだから何かしよう、ということで

昼間によく遊びに行く砂浜のある海岸へ行くことにした。

歩いて30分くらいで着くような場所。

夏は泳ぐわけでもなく、海を見るためだけに行ったりする。

川沿いを歩きながら、学校のことや好きな歌手のことなどを楽しく話していたと思う。

深夜の暗くて静かな川沿いや街を抜けて、海へ着いた。

書き忘れていたけど、季節は冬。2月。

海岸についたはいいけど、ただひたすら寒い。

びょうびょうと吹き付ける痛いほど冷たい風。

ざざぁ、ざざぁと聞こえるだけの黒い海。

こうこうと光り続けるやけに黄色い国道沿いの街灯。

急に冷静に自分のいる状況を把握する私たち。

一体何してんだろ。

ということで、ふたたび帰ることになった。

「寒かったねー。」なんて盛り上がりながら閑静な街を歩いていく。

すると、遠くのほうから音が聞こえた。

車もめったに走ってない。人なんてまず歩いてない。

私の話す声以外に音なんてなかったから、すぐ気づく。

どぉーん。

どぉーん。

どぉーん。

太鼓の音かな?

祭りの時期は、町内対抗の太鼓合戦があるため、太鼓の練習が盛んになる。

だからこの音も太鼓の練習かな?

こんな冬の時期にお祭りなんてあったっけな?

なんて思いつつ、横を歩く友人に、太鼓の音聞こえるね。と何気なくつぶやくと、思いのほか

「え?太鼓?何にも聞こえないよ」

と言われる。

どぉーん。

どぉーん。

と、さっきよりも大きく聞こえる。

「聞こえない?どぉーんって音。」

「え?きこえないよ?」

どぉーん。

どぉーん。

だんだん音が近づいている気がする。

「・・・・・・。」

「かえろっか。」

「そうだね!」

二人とも不気味に思って、速足で歩きだす。

それまで以上に大きな声で、明るい話をしていた。

全然笑うとこじゃないのに、わざとらしく笑ったりして怖さをごまかしたりした。

家につき、玄関を開け部屋にたどり着くまでは、また親にばれないかとハラハラしたので、その時にはもう太鼓の音のことなんて忘れていた。

今思うと、あの時の音は何だったんだろう?

あのまま近づいてくる音を待っていたら、どうなってたんだろう?

普段霊感なんて全くないから、なんで私だけ聞こえたのかも不思議。

でも絶対に幻聴とか気のせいではなかったんだよなぁー。